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保証付きではなく銀行プロパー融資で借りるための条件と銀行員との付き合い方

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プロパー融資で借りられるようになるには?

プロパー融資の特徴は下記になります。
・保証付き融資より保全が悪い
・返せなかった時=銀行が債務を回収できないリスクが高い
・だから融資の稟議もプロパー融資の方が重く原則本社決裁
・本社決裁までしたのに回収できなかったらよりペナルティーが重い

ですので、銀行がプロパー融資を出すにはハードルが高く一定の条件を満たす必要が
あります。
そこでまず、この一定の条件・資格を明らかにしてみましょう。

プロパー融資を受けるための一定の条件・資格

業歴は最低でも創業から5年は必要

通常、新規に融資を申し込む場合、最低3期分の決算書を銀行から求められます。
その理由は下記になります。
・融資判断や取引条件等の基礎となる債務者区分を決めるためには、最低でも3期分の決算書が必要
・決算3期に満たない企業は、債務者区分の判定が不完全なものになってしまう
・創業先、といったくくりで捉えられ、業績がどれほどすばらしくても、業歴が長い企業に比べると債務者区分は劣る
・上記より、銀行は3期分の決算を企業にとっての1年目と捉える。したがって業歴はそれ以上必要となる
・銀行では、創業5年を経過して企業経営がやっと軌道に乗ったと判断する

業歴5年未満では、そもそも融資を受けること自体のハードルが高くなります。
仮に融資を受けられても、業歴の長い債務者に比べて条件面で劣ってしまいます。

また創業間もない時期での借入は銀行に良い印象を与えません。
例えば、マル保融資なら創業時から借りられるものもあります。しかし、一般的に個人開業でも法人からの創業でも、まずは自己資金を貯めて創業するのが理想です。
最初から借金でスタートすると、銀行に対してネガティヴな印象を与えてしまうことは否めません。

ですので、上記よりプロパー融資を受けるために業歴は最低5年以上必要、といえるのです。

最初はマル保融資から

銀行から始めて融資を受ける場合、マル保融資からスタートするのが一般的です。
銀行は保全を考えて、最初の融資は取りっぱぐれの無いマル保融資にするのです。

そもそも融資の種類=マル保かプロパーか?は銀行が決めます。融資を申し込んでいる顧客に選択権はありません。
最初は銀行にいわれたとおりマル保融資でスタートし最後まできちんと返済した→業績も順調で債務者区分は正常先を維持できた→その後もマル保融資で取引を繰り返して実績を積んだ→新たな融資の相談をした際、あるいは出入りの銀行員から提案されプロパー融資を受けられることになった→というのが一般的な流れです。

きちんと返済することは銀行へのアピール大

ここでいう実績とは、融資返済の実績を指します。
銀行から融資を受けて、毎月決まった日に決まった元利金をきちんと返済する。
当たり前と言えば当たり前ですが、実はこのきちんと返済するという点は銀行に対するアピール度が非常に大きいのです。
なぜなら返済状況に問題が無いか?という点は、債務者を見る際の重要な要素だからです。
プロパー融資を検討するとき、銀行の融資稟議書で必須項目となっているほどです。

業況が悪くなれば返済資金の捻出が大変になり、返済は遅れがちになります。
また資金繰りが悪くなったり、資金の算段を間違えたりして返済が遅れることもあるでしょう。
こうした点は企業にとって避けて通れないということを、当然銀行も知っています。
ですので、遅れなくきちんと返済できたということは、
・業況が安定していた あるいは悪くなった時でも、返済資金は確保してあった
・業況の良い悪いにかかわらず資金繰りがしっかりできていた
・融資返済に対する責任感も充分ある
・したがって今後の返済状況にも問題が無い
・これはすなわち企業経営や、経営者の能力に問題が無いからである
と銀行は判断するのです。

保証人は立派な方が良い 実家や親類も多い方が、そして立派な方が良い

現在銀行では融資取引の際、過度な人的保証を求めない方向になってきています。
マル保融資であれば、法人なら原則社長のみ、個人なら原則保証人不要、というのが主流です。
プロパー融資でもその傾向が進み、保証人は最低限の人数ですむケースが増えてきています。従来のプロパー融資のように自分や妻の両親、その他親類など保証人を何人も求める銀行は減ってきているのが現状です。

しかしながら人的保証はやはり必要ですし、その重要性の根本は変わっていません。
人数は少なくても、保証人は立派(資産・収入が)なほうが良いに決まっています。

返済が滞ったり、最悪返済が不可能となれば、債務者に代わって融資を返済するのは保証人です。例え銀行の担保になっていなかったとしても、融資を返済するために保証人は自分の資産を投げ出さなければなりません。
ですから融資を行う際、銀行は債務者・保証人の資産を全て聞き出します。仮に言わなかったとしてもいろいろな方法で調べ上げます。

例えば融資取引において銀行が作成する資料に信用調があります。
信用調に記載される内容は主に事業の内容、業績推移、取引銀行など融資判断に必要な事項ですが、それ以外にも下記の内容が記載されています。
・住所、連絡先→自宅、実家(本人・妻双方)
・家族構成→本人、妻双方の両親や祖父母、親類縁者など可能な限り聴取する
・保証人専用の信用調も作成する その内容は債務者本人と同じ

自宅や実家の住所がわかれば不動産の閲覧ができます。
担保設定があれば、どこにいくら借金があるか概ね把握することができます。
また現住所を見ることもできるので、実は転居していて新住所を知られるのがイヤでウソの申告をしていたとしても、銀行はこの時点で見抜くことができます。

実家の住所・電話番号は、万一債務者本人や保証人と連絡が取れなくなった場合に有効です。
債務者が破綻した場合往々にして、それもかなりの確率で実家や出身地に戻るということを、銀行は知っているからです。そして、これは保証人についても同じです。
債務者、保証人をどこまでも追跡できるように銀行は融資取引を開始する時点ですでに調べ上げているわけです。

また同様に、自宅・実家の不動産閲覧により、万一の融資回収時にどれぐらいの金額で売却できるかも近隣相場から推定することができます。
実際、信用調には不動産の欄があり、所在地・面積・概算の評価額・担保設定と残債の推定額まで記載されており、処分の際いくら取り立てられるかが一目瞭然でわかるようになっているのです。

信用調についての説明が長くなりましたが、ここでお伝えしたいのは、上記のように銀行が求めている情報を包み隠さず提供した方が有利だということなのです。
保証人は言うまでも無く、実家の両親のことまで調べ上げるのは上記のとおり、融資
金回収に必要な情報だからです。
銀行はプロパー融資の稟議書に本人、保証人の資産以外に家族・実家の資産も記載し間接的な押さえとしています。

ですから双方の実家は立派な方が良い、ということになるのです。
あなたがきちんと返済していけばいいのですし、実家に迷惑はかけないという自信があるなら、その情報を提供するだけで、両親が保証人にはならないとしても、融資取引に有利な材料となってくれる、というわけです。

なお参考までに、自分や家族名義で定期でも積立でも、そして少額でもいいので作っておくと良いでしょう。債務者と世帯の預金残高は、実家の資産と同様に間接的な押さえとして融資稟議書に記載されるからです。
もちろん預金ですから必要なときは使うことができますので、少しずつ積み上げていければ、それほど負担にはならないと思います。

プロパー融資を受けるための一定の条件・資格 まとめ

一定の条件・資格を満たし、プロパー融資を受けられるようになるまでには、銀行員が思い描く理想のみちのりとして、プロパー融資稟議書風に書くとすれば、
『自己資金で起業し、5年間の経営努力により事業を軌道に乗せた手腕は評価に値する。マル保融資から融資取引を開始、そのマル保融資も遅れなく完済した。
保証人、および代表の世帯預金取引、実家の資産など資力も懸念無い水準。
安定推移している業況、資力、返済面懸念無く本件プロパー融資を取上げたい』
といったところでしょう。

 

プロパー融資を受けるための銀行・銀行員との付き合い方

ここまでプロパー融資を受けるための一定の条件・資格について説明してきました。
しかし、プロパー融資を受けられるようになるには条件・資格を満たすでは充分とはいえません。
そこで、今度は守るべきルール、あるいはテクニック、心構えといった部分につながる銀行・銀行員との付き合い方について説明していきます

銀行との付き合い方~守るべきルール

何があっても延滞しないこと

融資の返済については、上記「きちんと返済することは銀行へのアピール大」記載のとおりです。
ここでは更に延滞について、是非知っておいていただきたいので詳しく説明します。

融資は、返済日当日中に入金すれば延滞になりません。余分な利息も発生しません。
しかし銀行の現場では、返済日の朝=正確には前日の夜間の残高をコンピュータがチェックし、自動的に回収しています。
返済日当日、銀行が業務を開始した時点で口座に残高が無いとリストアップされる仕組みになっています。これを銀行では当日延滞などと表現し、厳密には延滞したと捉え、その回数も記録されていきます。
返済日の朝には入金できなかったが、何とか夕方には入金した、というケースもあるので、当日いきなり銀行から督促の連絡がくることはまずありません。
しかしながら、こうした当日延滞であってもその記録を残すことは避けるべきです。繰り返しになりますが、銀行は返済日当日に督促連絡することはありません。しかしあなたは当日にならなければ入金できないような債務者、と銀行に見られているのです。こうした返済状況では、プロパー融資を受けることはまず無理でしょう。

返済についてのルールをまとめると下記の通りです
・たった一日の違い 多少無理をしてでも返済日の前日までに入金しておく
・それでも、どうしても当日の朝になる、または最悪何日か遅れるといった場合、
必ず自分から銀行に連絡を入れる→これは返済について責任感があるとむしろ好評価を得る場合もある

カードローン、クレジットは使わない、整理しておくこと

カードローンやクレジット、特にキャッシングは使わないことが必要です。
銀行にはこうした借入の情報は筒抜けです。
融資取引を開始する際、同意書をとったうえで照会し、カード会社名・カードローンのワク、現在残高や過去の使用履歴、更には延滞の記録や事故歴まで、提携する情報機関に登録されている情報を、銀行は全て把握しています。

もちろん、クレジットカードを持つことや使うことはいけないことではありません。便利ですし、取引や付き合いでカードを持つこともあるでしょう。
また個人営業時にやむなくカードローンを使うこともあると思います。

ただし大事なことは、可能な限りその全てを整理し無くすべき、ということです。
銀行は未だに古い体質を持っており、個人の借金を嫌います。例えばCMに出ているようなよく知られたノンバンクでも、銀行員は高利借入・サラ金とひとまとめにして考えるところがあるのです。
ですから、カードローンやキャッシングの残高があったら、預金を解約したり親類に援助を頼むなどの方法で、多少無理してでも完済しておくことが大事です。
またクレジットカードには、カードローン機能やキャッシング限度額が付加されています。こうした限度額は実際に使っていなくても(いつでも使用可能なため銀行は債務と見なす)借金していると見なされる点に注意が必要です。
可能な限り、不要なクレジットカードは解約して下さい。
ただ持っているだけでも極度額が借金と見なされることは上記したとおりですので、きちんと解約することが重要です。

銀行員との付き合い方~銀行員に嫌われたらプロパー融資は借りられない

ウソはつかない 約束は守る

銀行員と対峙するとき言動には充分注意しましょう。冗談のつもりでも結果的に
ウソの内容を言ったりすると、銀行員の反応は途端に冷たくなるものです。
ユーモアのセンスに自信が無い、あるいは銀行員がとてもユーモアを解するようなタイプでなかったなら、ジョークや軽口は避け、あくまでビジネスに徹して接するべきです。
銀行員と友達のように、真に仲良くなれることはあり得ません。
向こうも仕事としてあなたと接していることを忘れないようにして下さい。

また、銀行員は日頃の渉外活動を日誌などの形式で記録していきます。担当者が転勤になっても、次の担当にそれまでの記録はしっかり引き継がれます。
ですから担当が代わったからといってもあなたに貼られたレッテルは良きにつけ悪しきにつけ銀行内でずっと引き継がれていくことになります。

言動だけで無く、提出する書類にも、当然ですがウソがあってはいけません。
特に決算書については絶対です。決算書は必ず税務署提出のものを銀行に提出して下さい。
間違っても税務署提出用と銀行用などと、内容の違う決算書があってはいけません。

繰り返しになりますが、銀行員は嘘つきが嫌いです。一度嘘つきと見なされると、
それを払拭するのは並大抵のことではありません。時間と労力が必要です。
そうなったら、もう他の銀行を探した方が良いかもしれません。
銀行員に嫌われたらプロパーは借りられないということを覚えておいて下さい。

銀行に感謝される行動をすること

銀行主催の講演会や商談会には積極的に出席しましょう。こうしたイベントは往々にしてその銀行の元役員やOBが講師だったり、銀行にとってのお得意様主催商談会だったりして、銀行員は人集めに苦労しているものです。
ですから、そうしたイベントに積極的に参加してあげれば銀行員には感謝されます。

ちなみに、こうした商談会に出席し知り合った相手と取引することになった場合、
資金が必要になれば、銀行はそれこそ大喜びで融資に取り組んでくれます。
なぜなら、商談会を主催してその参加者同士で新規の取引が始まり→そのための資金が必要となり融資申込みになった。
これこそ銀行が商談会を主催するうえで最も理想とする成果なのです。
あなたを商談会に紹介した銀行員も、その支店長も銀行内で鼻高々となれます。
この場合の融資条件は有利になりますし、場合によってはこれが初めてのプロパー融資となるかも知れません。

また月末期末などにマル保融資を借りて欲しいと銀行員がきたら可能な限り協力してあげましょう。
月末や期末に銀行としての融資残高を増やしたいという理由や、同じ信用保証協会管轄下で金融機関同士の保証協会融資残高を競っている場合など、銀行がマル保融資を借りて欲しいと頼みにくることがあります。
本当は必要ないのに銀行の頼みを聞いてくれて、面倒なマル保の申込みをしてくれたうえに借りてくれた。しかも金利だけでなく保証料まで払ってくれたのですから。
銀行員があなたに感謝することは間違いないでしょう。
またこの場合、あなたはすでに銀行から借りてくれといわれる取引先になっているわけですので、可能な限り銀行の頼みには付き合ってあげましょう。

プロパー融資を受けるための銀行・銀行員との付き合い方 まとめ

プロパー融資を受けるための銀行・銀行員との付き合い方をまとめると
・何があっても延滞しないように、必ず返済日の前日までに入金する
・カード類を整理するなど自分の個人信用情報をなるべくキレイにする
・銀行員に好かれる人物になる あるいはそう見えるようにする
・銀行員から感謝され、協力的と思われる行動をする
・銀行員が困っている時に協力してやる

順調な業況の維持、延滞無い返済など取引実績の積み重ねは言うまでも無く、こう
した銀行・銀行員に嫌われない、感謝される、好かれる取引先になることが、銀行か
ら、あるいは銀行員から見てプロパー融資を貸しても良いと思われるお客様になるポイントです。
これらを参考に、ぜひ銀行・銀行員と上手く付き合っていきましょう。

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